駆け出しの大学生がVRコンテストに出場した時のお話
半年ほど前にVRのコンテストに出場した時のことを書きます。
私は当時、大学の授業を通じてプログラミングに興味を持ち、独学でプログラミングを勉強していました。
そのころの実力はエンジニアとして勉強しだして半年なため、まだまだ未熟でした(今もですが...)。具体的には、やっと自分のiPhoneアプリが作れるようになったくらいでした。
そんな時、国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト2017(IVRC2017)の募集をしているのを耳にしました。VRに興味はありましたが、果たして自分にできるのかという不安がありました。しかし、過去に同じようなことがあってやらずに後悔したので、今回はやってみようと参加することにしました。
企画書制作
企画書を提出してそれにより選考が行われるので企画会議を行った結果、『体験者がかぐや姫になり、竹の中から生まれる時の体験をできるVRコンテンツ』を作成することに決定。
理由は、
1.日本人なら誰でも知っており、桃太郎と同じように出生ストーリーに疑問を持ったことがある。
2.翁に自分の竹を切られる瞬間に作品としてのインパクトがある
といったようなことだったと思います。
すると、無事選考を通過しコンテスト参加決定🎉
作品制作
私はHMD内の映像制作(Unityでの制作)を担当することになりました(以下動画参照)。
ここで疑問が....
「翁は光ってる竹に気付いた結果かぐや姫を見つけたけど、そもそもなんで竹が光ったんだ??」
結果、「かぐや姫は光らないと放ったらかしにされて生きていけないから!」と勝手に考え、「だったら体験者に光ってもらおう!」と(笑)
そこで体験者が体を左右に揺らすことで自分が光りだすインタラクションを作ることにしました。HMDにLEDを取り付け、さらにHMD内の映像でも視界周辺を黄色に変化させることに。
また、翁に自分の竹を切られた時の体験のインパクトを高めるため、風圧の表現に空気砲を、真っ暗な竹の中から明るい外の世界を変化をHMD内の映像で表現することに。
完成形がこんな感じ↓
かなり手作り感が出ていますが( ̄▽ ̄;)...
体験者の視点(HMD内の映像)はこんな感じ↓
*PC上でプログラムを実行したものをキャプチャした動画です
「かなりいい感じじゃね!?」っと思っていました。
会場へ行くまでは......
コンテスト当日
コンテスト当日、会場について真っ先に思ったことは、
「レベルが違う.....」
でした。他の参加チームとの作品完成度の違いを思い知りました。
作品のアイディアだけを考えると私のチームもいい勝負だったと思います。しかし、
そのアイディアをどう表現するのか、どういうシステム,機構を用いて作成するか、VRの弱点や利点をどのように隠し、どのように利用するのか、
全てにおいて大きな壁を思い知りました......
当然といえば当然です。プログラミングを勉強して半年の『駆け出し者』が、専門で研究している学生と対等であるわけがありません。
しかし、ショックに思うよりかは楽しみの方が大きかったです。新しい知識を得られただけでなく、自分が学生のうちにどこまで成長できるのか、といったことがなんとなく実感することができたからです。
コンテストは今年も開催されるみたいなので、参加したいです
半年前からどれだけ成長できたのか...
去年感じた壁が少しでも小さくなっていれば嬉しいです...